塾長コラム

「限界の向こう側 〜手に能力の限界を決めるな!〜」

こんにちは。 さて、今日はちょっと限界の壁について書こうと思います。

最近流行りの論語に、「冉求(ぜんきゅう)曰く、子の道を説ばざる(よろこばざる)には非ず(あらず)。力足らざるなり。子曰く、力足らざる者は中道にして廃む(やむ)、今汝(なんじ)は画れり(かぎれり)。」という言葉があります。意味は、孔子の弟子である冉求と言う人が「先生の言っておられる生き方を実行するのは、私には無理です。できません」と言いました。すると孔子は「力のない者が途中であきらめ、投げ出すのは仕方のないことだが、君は行動する前から自分自身の力の限界を決めてしまっているだけだ。」という意味です。

最近、指導していて思うのですが、やはり現代の子どもや大人を見ていてもこういった、自分自身で勝手に自分の能力の限界を決めてしまっている人が多いように思います。 もう少しで伸びるのに・・・ ってところまで来ていて手を休める生徒が多かったり、 すぐに「わからんもん」 「習ってないから」 「無理」 「アホやから」 「これ以上は覚えられへん」 などなど、自分で限界を勝手に決めちゃっています。私には正直、理解ができない言動です。私の考えでは、自分に限界などない!というのが持論で、たとえ現在は能力的にできないことがあったとしても、時間をかけてでも必死に取り組めばできるようになるはずだと自分自身に言い聞かせて、「できない」ということを言わないようにしています。「もしかしたら、できるようになる突破口が開かれているかもしれない。」と常にどんな物事にもこう思うようにしています。大切なのは、諦めずあらゆる可能性を視野に入れてその問題を分析し、一つ一つの可能性をつぶして確認していくという作業だと思っています。このことは、受験勉強においても同様に、その他の定期テストや資格試験など、または仕事の企画やプロジェクトを遂行していく際にも非常に大切なことだと思います。誤解を恐れずに言うならば、このことさえできていればどんな難しい問題であっても解けるのではないのでしょうか?もちろん、私自身がこういった意識で完璧にどんな問題にでも対処できるのか?と言われますと、100%YESとは言えない状況ではありますが、今の小学生〜大学生の間の学生はこういった意識が欠如している気がします。

また親御さんも勝手にお子様の限界を決めてしまっているケースが多々あります。小さなお子様から中学生・高校生・大学生に至るまで、どの世代のお子様でも、おそらく例外なく、親御さんがお子様の限界を決めてしまっているということがあります。例えば、「カッターナイフを使わせるとけがをするから使わせない」だったり、「川で遊ぶのは危険」「木登りも落ちたらどうするの?」「「うちの子には無理です」 「この子はこれ以上がんばれません」 といった内容のことをよく言われます。
この場合も保護者が勝手に わが子の限界を決めてしまっているんだと思います。

カッターナイフの例を取り上げて考えてみましょう。「カッターナイフは怪我するから使ってはだめ」と言って、カッターナイフを使う機会を取り上げてしまった場合、その子はその後カッターナイフを使うことはできるでしょうか?そもそも、怪我をすることは悪いことなのでしょうか?確かに怪我をすると痛い思いをします。また治療費もかかります。親御さんがケアしなければならない手間も増えます。良いことは何一つないように思われがちですが、はたして本当にそうなのでしょうか?私は怪我をしたことで、色々なことを学ぶ機会を得れたのではないかと思います。カッターナイフは怪我をする恐れのある道具なのだ。だから使うときには細心の注意が必要なのだ。また刃物で人を傷つけるとこれだけの痛い思いをすることになるのだ。などなど、もっと日常生活では知ることのできない知識をこの体験から学ぶことができたのではないでしょうか?私はこの知識は本を読んでいても得ることができない知識だと思いますし、怪我というリスクを冒したからこそ学ぶことができた大きな利益なのだと思います。

「この子はこれ以上がんばれません」という人にとっても同じことが言えると思います。「これ以上はがんばれない」なぜそう言い切れるのか?私には疑問です。これ以上がんばったらどうなるのかを知った上で言われているのであれば、理解することもできますが、「この子がこれ以上苦しむのは見ることができない」という理由で子どもの限界を決めてしまっては、それ以上がんばることができる可能性をついばみ、自分の限界を求めて努力をするということを得る機会を失ってしまったことになるのだと思います。そういった生徒さんは、努力の仕方がわからないだけではなく、夢の見方も、目標の立て方も、目標の達成の仕方はわからないまま大人になっていくのではないかと危惧しているのです。

私の経験上、 人間というものは自分で決めた限界よりはるか遠くまで行くことができます。自分でも「あっ!」と驚くような所までがんばることができるものだと思います。そのためにはとてつもないやる気が必要ですが、そのやる気さえあれば、自分で限界だと思っていたことをいとも簡単に打ち破ることができるのだと思います。 僕も高校時代、水泳の練習中に気絶するまでやりました。 監督にはめっちゃ怒られましたが・・・ みなさんも今から学生時代のことを思い出してみると、「もっと頑張れた気がするなぁ」ということはありませんか?「どこか自分で自分の限界点を決めてしまっていて、もったいないことをしたな」と思うことはありませんか?「もっと頑張れたかもしれないな」と思うことはありませんか。要はその時にどの程度の限界まで自分を突き動かすことができるのかということが大切なんだと思います。「僕の限界はここまでだから、これ以上はしない」と勝手に決めて、勝手にやめるという行為は自分自身の未来の幅をしぼめてしまっていて、自分の首を絞めつけていること他ならないと考えているので、私はこの行動が一番嫌いです。自分の限界を決めるのは、今ではなく、将来自分が大人になった時に決めればいいことなんだと思っています。

限界の向こう側にしかない光景というものがあると私は信じてます。
また、その限界の向こう側を見た人しか驚異的な結果を得ることはできないんじゃないかと思っています。これは私が個人的に思っていることなので、 違うと言われればそれまでですが、私は何かのプロとしてやっていく上での最低条件が、限界の向こう側にある本当の限界を知ることではないかと思っています。

偉そうな事を言ってますが、私はまだ人生の限界も経験したことがないので、 まだまだ、さらにその向こうにある限界の限界には程遠いですが、 これから必死に限界を目指して指導者として人間としてやっていこうと思います。 ネバーギブアップ!!


【編集後記】
常日頃、私は「世の中には初めから諦めながら生きている人が多すぎる」と感じています。何をするにしても「無理」「そんなのできないよ」「やってどうなるの」「どうせ報われない」などなど、否定的な言葉を使う人が多すぎるのではないでしょうか?私から言わせると「やってもみないことはやってみなきゃわからない」ということなんです。やってみて失敗であれば失敗だということを学べたのですから、次には生かせますよね?これぞ勉強というのではないでしょうか?私はそう思うのですが皆さんはいかがお考えですか?―中野太助
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